アウトフィッター
7月31日。
「アウトフィッター」というアウトドアショップが閉店した。
ここを初めて訪れたのは3ヶ月ほど前。
嫁がたまたま雰囲気のいい外観を見つけ立ち寄った。
店内は、決して大きくないけどログハウス風のこれまたいい雰囲気。
キャンプ・ダイビング・トレッキング関係の商品があった。
その時、うちの長男に「ジュースをどうぞ」と声をかけてくれたご主人。
口数は多い感じの方では無かったが、200Aをはじめ、オールドコールマンの話など、
キャンプ談義に華が咲いた。
ご主人がおもむろに開いたのが、これまで出向いたキャンプ場のパンフレット等のスクラップブックと、
キャンプのアルバム。
オススメのキャンプ場の話を写真を見ながらしてもらった。
また、アルバムには息子さんとの楽しげな様子が映っていて、
暖かい写真がいっぱいだった。
そのアルバムを見ながらご主人は、
「小さい頃はよく一緒に行きましたけど、大きくなってからはなかなか…」
そして、うちの長男を見て
「なんか懐かしいですね」と自分の息子さんと照らし合わせて懐かしんでいらっしゃった。
そのご主人。
7月上旬に亡くなったと、人づてで聞いた。
まさかと思いお店に行ってみると、閉店セールをやっていた。
お店の雰囲気、ご主人の人柄など、お気に入りで、これからずっと通うであろうと
思っていたお店だけに、残念でならなかった。
でも何かホッとしたことが一つ。
お店に行ったとき、写真で見た息子さんらしき男の子がいて、明るくキャンプ用品について
説明してくれた。
何か嬉しかった。
ご主人と同じくアウトドア好きに育ったんだなと。
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